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不動産SEOの始め方|何から手をつけるか5ステップで解説

2026.09.28

不動産のSEOは、大手ポータルサイトと同じキーワードで正面からぶつかる必要はありません。

地域と用途をしぼり込めば、規模の小さい不動産会社でも検索結果の上のほうに入る余地があります。

ポータルサイトを開く人と、自社サイトにたどり着く人とでは、さがしているものが違うからです。

この記事では、

不動産SEOという言葉の整理

  • 何から手をつけるかの5ステップ
  • 狙うキーワードの決め方
  • 社内の作業の内訳
  • 広告表示のルール

までを順に説明します。

上司から「Webでの集客を何とかしてほしい」と言われたものの、予算も人手も足りず、どこから動けばよいのか見当がつかない。

そんな状態からでも、読み終えたときに明日やることが決まるように書いています。

不動産SEOとは?まず言葉の意味から整理する

SEOとは検索結果の上位に自社サイトを出す取り組み

SEOは「Search Engine Optimization」の頭文字で、日本語では検索エンジン最適化と訳されます。

かみ砕いていえば、Googleなどで検索したときに、自社のホームページを上のほうに表示させる取り組みです。

不動産SEO(不動産のSEO対策)は、これを不動産会社のサイトでおこなうことです。

不動産SEOのゴールは順位ではなく、問い合わせ・査定・来店を増やすこと

順位が上がっても問い合わせが増えなければ、会社にとっての意味は薄いままです。

不動産会社のゴールは、来店予約・査定依頼・内見の申し込みといった反響を増やすことにあります。

たとえば「◯◯町 1LDK ペット可」のように条件が固まった言葉で上位に表示されるほど、来店を考えている方に見てもらえる機会は増えます。

この記事に出てくる言葉を先に整理(CMS・内部対策・被リンク・MEO)

先に言葉の意味をそろえておくと、この先が読みやすくなります。

言葉この記事での意味
CMSホームページの中身を、専門知識なしで更新できる仕組み
WordPress世界で広く使われているCMSのひとつ
内部対策自社サイトの中を直す作業(タイトル・見出し・リンクの整理)
コンテンツSEO記事を書いて、検索から人を集める取り組み
被リンク(外部対策)ほかのサイトから自社サイトへ張られたリンク
MEO・ローカルSEOGoogleマップでの検索に向けた対策
Google ビジネス プロフィールGoogleマップに出る店舗情報の登録先
E-E-A-T経験・専門性・権威性・信頼性という、Googleが質を測る考え方
ロングテールキーワード検索数は少ないが、目的がはっきりしている複数語の検索語
KPI目標に近づいているかを測る数字

不動産会社がSEOに取り組む理由|ポータルサイト依存という悩み

広告は止めた瞬間に流入も止まる。記事は残り続ける

ポータルサイトへの掲載は、載せている間に見てもらえる形なので、掲載をやめると露出もなくなります。

自社サイトの記事は逆で、評価されるまで時間はかかるものの、公開後も会社の持ちものとして残り続けます。

めざすのは広告費をゼロにすることではなく、掲載費が上がっても収支が崩れない状態です。

国土交通省の令和7年度住宅市場動向調査では、住宅を取得した世帯の情報収集方法として「インターネットを通じた情報収集」が最も多く、注文住宅を取得した世帯では76.2%、分譲戸建住宅を取得した世帯では76.5%でした。(※1)

(※1)出典:国土交通省|令和7年度住宅市場動向調査報告書

「地域名+用途」で探す人には、自社サイトのほうが届きやすい

ポータルサイトが強いのは条件で絞り込んで見比べる場面ですが、「◯◯市 実家 売却 相談」のように、進め方や相場を知りたくて検索する人もいます。

こうした検索に答えやすいのは、地元で取引をしている会社です。

宅地建物取引業者の数は、令和6年度末(令和7年3月末)現在で132,291業者にのぼり、11年連続で増えています。(※2)

競合が多いからこそ、条件の比較ではなく「この会社に聞いてみよう」と思ってもらう入口が要ります。

(※2)出典:国土交通省|令和6年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について

SEOのデメリットも先に把握しておく(時間がかかる・手間がかかる)

Googleは、サイトに加えた変更が検索結果に反映されるまでについて「数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります」と説明し、数週間待ってから確認することをすすめています。(※3)

もうひとつの弱点は手間で、書く人、撮る人、公開する人が欠かせません。

短期の穴埋めは広告、中長期の土台づくりはSEOと役割を分けると、社内でも説明しやすくなります。

(※3)出典:Google 検索セントラル|検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

不動産SEOで大手ポータルサイトに勝てるの?SEOは意味ない?

大手ポータルと同じキーワードでは戦わない、という前提

「不動産 SEO」と調べる方の多くが、大手ポータルサイトが並ぶ検索結果に割って入れるのか、と考えています。

結論からいえば、「東京 賃貸」のような大きな言葉で張り合うのは避け、地域と用途をしぼった言葉に狙いを移すのが現実的な進め方です。

「◯◯駅 賃貸」まではポータルサイトが強く出ますが、「◯◯町 ペット可 賃貸 一戸建て」まで条件を足すと様子が変わります。

サイトの強さだけで順位は決まらない

Googleマップの検索結果を例に取ると、掲載順位は「関連性」「距離」「知名度」という3つの要素をもとに表示されると説明されています。(※4)

距離という要素がある以上、地域に根ざした小さな会社にも入り込む余地が生まれます。

(※4)出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント

「SEOは意味がない」と言われる理由と、実際のところ

「意味がない」という声の背景には、大きな言葉だけを狙って半年動かなかった、外注したが何をされたかわからなかった、といった経験があります。

Googleは、掲載順位を保証すると主張する業者や、Googleとの「特別な関係」を強調する業者には注意が必要だと呼びかけています。(※5)

意味がないのではなく、狙う言葉と進め方がずれていた場合が多いという印象です。

(※5)出典:Google 検索セントラル|SEO 業者の利用を検討する

不動産SEOは何から手をつける?5ステップの着手順

不動産集客のSEOの始め方として、費用をかけずに動かせるものから順に5つのステップを並べました。

STEP1|今の自社サイトの状態を確かめる(1か月目)

最初にやるのは、記事を書くことではなく、自社サイトが検索でどう見えているかを知ることです。

Google Search Console(サーチコンソール)という無料のツールを登録すると、どんな言葉で表示され、何回クリックされたかがわかります。

登録はサイトの管理会社に頼めば済むことが多く、社内の手間は大きくありません。

STEP2|狙うキーワードを10個書き出す(1か月目)

どんな言葉で見つけてほしいかを、まずは10個書き出します。

営業担当に「お客さまが最初に口にする言葉」を聞くと、現場で使われている言葉が集まりやすくなります。

STEP3|Google ビジネス プロフィールを整える(1〜2か月目)

費用をかけずに動きが見えやすいのが、Googleマップに出る店舗情報の整備です。

Googleは、ローカル検索での見え方を良くする方法として、ビジネスプロフィールにできるだけ多くの情報を入力すること、営業時間を登録すること、クチコミに返信すること、写真や動画を掲載することを挙げています。(※4)

一度まとまった時間を取れば始められ、あとは定期的な更新で回せます。

(※4)出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ|Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント

STEP4|既存ページのタイトルと中身を直す(2〜3か月目)

新しい記事を書く前に、すでにあるページを直すほうが、動きは見えやすくなります。

会社概要、店舗紹介、売却の流れといったページには、すでに検索から人が来ているためです。

タイトルに地域名と用途を入れる、内容が薄いページに写真と説明を足す、といった手直しからです。

ページ数が少ないうちは、1ページずつ手を入れていけます。

STEP5|地域と用途にしぼった記事を書き始める(3か月目以降)

いきなり週3本を目指すと続きにくいため、月2本を半年続けるといった計画のほうが無理がありません。

題材は、営業が実際に受けた質問が使いやすく、検索される言葉にも近い部分です。

「◯◯市で家を売るときの流れ」「◯◯駅周辺の家賃相場と学区」のように、地域名と用途を組み合わせた題名にします。

6か月目までに見えてくること

はじめのうちは、順位が大きく動かない時期が続くと考えておくほうが安全です。

変更が反映されるまでの時間には幅があるとGoogleも説明しており、最初の3か月は「準備がどこまで進んだか」を成果として見るほうが説明しやすくなります。(※3)

その先は、表示回数の変化が先に見えてくることが多く、問い合わせはそのあとから動く傾向です。

(※3)出典:Google 検索セントラル|検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

不動産SEOのキーワード選定|地域名と用途で組み合わせる

キーワードは4つの層に分けて考える(全国/都道府県/市区町村・駅/物件名・施設名)

不動産のSEOキーワードは、地域の広さで4つの層に分けると整理しやすくなります。

層が下がるほど検索する人は減りますが、目的がはっきりしていて問い合わせにつながりやすい層です。

次の表は、一般的な傾向として整理したものです。

層例検索される量競合の強さ問い合わせにつながりやすさ
全国不動産 売却多い強い低い
都道府県東京都 マンション 売却やや多い強い中くらい
市区町村・駅◯◯市 一戸建て 売却 相場少なめ中くらい高い
物件名・施設名◯◯マンション 売却/◯◯小学校 学区 賃貸少ない弱い高い

中小規模の不動産会社が取り組むなら、下の2つの層から始めるのが現実的です。

気をつけたいのは、地域名だけを差し替えたページを量産しないことです。

Googleはスパムに関するポリシーで、特定の地域や都市を対象としたページを複数持ち、そこから1つのページへ利用者を誘導する行為を、誘導ページの不正使用として挙げています。(※6)

地域ごとのページ自体は問題ではなく、その地域ならではの中身があるかが分かれ目です。

(※6)出典:Google 検索セントラル|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー

売買・賃貸・売却査定・管理で、狙う言葉が変わる

賃貸のSEO対策なら「◯◯駅 賃貸 一人暮らし 初期費用」、不動産売買のSEO対策なら「◯◯市 中古マンション 購入 注意点」といった形です。

自社が伸ばしたい事業を先に決めておくと、書き出す言葉のぶれが小さくなります。

売主を集めたいなら「地域名+売却」「地域名+査定」

不動産売却のSEOで優先度が高いのは、売主に向けた言葉です。

物件を預かることができれば、それがそのまま買主向けの集客材料になるためです。

「◯◯市 マンション 売却」「◯◯町 家 査定 無料」「◯◯市 実家 相続 売却」といった言葉が入口になります。

キーワードの探し方(無料でできる手順)

集め方は次の4つです。

  • Googleの検索窓に「◯◯市 賃貸」と入れ、下に出てくる候補の言葉を書き写す
  • 検索結果の下のほうに出る「他の人はこちらも検索」の言葉を拾う
  • Google Search Console(サーチコンソール)で、すでに自社サイトが表示されている言葉を確認する
  • 営業担当に、来店したお客さまが使う言葉をそのまま聞き取る

集めた言葉を4つの層に振り分け、市区町村・駅の層に10個ほどたまれば動き出せます。

不動産SEOでやることリスト|内部対策・コンテンツ・MEO・被リンク

やることを4つに分け、自社でできるものと制作会社に頼むものに分けました。

サイト内の手直し(内部対策)|タイトル・見出し・内部リンク・表示速度

自社でできるのは、タイトルと見出しに地域名と用途を入れる、関係のあるページをリンクでつなぐ、写真に説明文を付ける、といった作業です。

表示の速さやスマホでの見やすさは、制作会社に頼む部分です。

Googleは、検索で良い結果を出すために確かめる点として、ページの快適さを測るCore Web Vitalsが良好か、モバイル端末で適切に表示されるか、安全な方法で配信されているかを挙げています。(※7)

さらに、インデックス登録と順位付けには、スマホ向けのプログラムが読み取ったモバイル版のページを使うと説明しています。(※8)

不動産サイトは写真が多く表示が重くなりがちなので、早めに相談しておくと安心です。

検索エンジンに内容を伝える構造化データも制作会社の作業で、Googleはローカルビジネスの構造化データで営業時間や各部門の情報などを伝えられるとしており(※9)、共通仕様のschema.orgには不動産会社を表す RealEstateAgent という種類も用意されています。(※10)

(※7)出典:Google 検索セントラル|ページ エクスペリエンスが Google 検索の検索結果に与える影響について

(※8)出典:Google 検索セントラル|モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法

(※9)出典:Google 検索セントラル|ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ

(※10)出典:Schema.org|RealEstateAgent - Schema.org Type

記事づくり(コンテンツSEO)|地域の情報・スタッフ紹介・よくある質問

不動産のコンテンツSEOは、自社だからこそ書ける部分が多い作業です。

題材になりやすいのは、次のようなものです。

  • 地域の暮らしの情報(学区、買い物、交通、ハザードマップの見方)
  • 取引の進め方(売却の流れ、内見の準備、契約時に要る書類)
  • 店舗とスタッフの紹介(顔と経歴がわかるページ)
  • お客さまからよく受ける質問と、その答え

避けたいのは、ほかのサイトの文章をそのまま持ってくることです。

Googleはスパムに関するポリシーで、ほかのサイトのコンテンツを、元の情報源を引用もせず、独自の内容や価値を加えずに転載する行為を挙げています。(※6)

現地で撮った写真、担当者が受けた質問、地元の人しか知らない道順を足せば、そのページは自社のものになります。

コンテンツSEOについて詳しくは、こちらの記事もおすすめです。

(※6)出典:Google 検索セントラル|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー

地図での対策(MEO)|Google ビジネス プロフィールとサイトをつなぐ

不動産集客のローカルSEOでは、Googleマップの店舗情報とサイトを行き来できる形が土台です。

掲載順位を決める3つの要素と店舗情報の埋め方は、先の章で触れたとおりです。

店舗情報から自社サイトの該当ページへリンクを張り、サイト側にも住所と電話番号、地図を載せておきましょう。

外部からの評価(被リンク)|無理に集めない

Googleはスパムに関するポリシーで、順位を上げる目的でのリンクの売買を挙げており、被リンクを数で買い集める方法は避けるほうが安全です。(※6)

自然に得られるのは、加盟する業界団体の会員一覧、地元商工会議所のページ、協賛したイベントの告知ページなどです。

(※6)出典:Google 検索セントラル|Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー

不動産のSEO記事で守るべき表示ルールと、信頼される見せ方

不動産の記事は法令や業界のルールに触れることがあるため、代表的なものを先に押さえておきましょう。

徒歩の分数・「新築」の使い方には決まりがある

公正競争規約とは、景品表示法第36条にもとづき、公正取引委員会および消費者庁長官の認定を受けて、事業者や事業者団体が表示について自主的に設定する業界のルールです。(※11)

不動産ではこれが「不動産の表示に関する公正競争規約」にあたり、公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会が運用しています。(※12)

たとえば徒歩の所要時間は、道路距離80メートルにつき1分を基準とし、その距離を80メートルで割り、小数点以下を切り上げて表示するとされています。(※13)

この計算では、道路距離400メートルなら「徒歩5分」、300メートルなら3.75分を切り上げて「徒歩4分」となります。(※13)

「新築」も自由には使えず、「建築後1年未満であって、居住の用に供されたことがないもの」に限られます。(※14)

(※11)出典:消費者庁|公正競争規約

(※12)出典:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会|協議会概要

(※13)出典:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会|徒歩所要時間について

(※14)出典:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会|特定用語の使用基準

掲載できない物件を載せない(おとり広告の禁止)

消費者庁は「不動産のおとり広告に関する表示」(昭和55年公正取引委員会告示第14号)で、存在しない物件、取引の対象となり得ない物件、取引する意思がない物件という3つの類型を不当表示に定めています。(※15)

気をつけたいのは2つ目で、売れた物件のページを、検索から人が来るからと残す形がこれに近づきます。

同協議会の相談事例でも、売却済みの棟が写った現地写真を使い、販売対象を明示していない広告は、おとり広告に該当するおそれがあるとされています。(※16)

成約した物件は、成約済みとわかる表示に切り替えておくと安心です。

(※15)出典:消費者庁|不動産のおとり広告に関する表示

(※16)出典:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会|不当表示の禁止

「地域No.1」「必ず売れる」は書けない

首都圏不動産公正取引協議会は、表示規約第18条の特定用語の使用基準として、「完全」「絶対」などの完全性、「日本一」「業界一」などの優位性、「最高」「特級」などの最上級、「格安」「激安」などの価格を示す言葉を挙げています。(※14)

いずれも、表示内容を裏付ける合理的な根拠を示す資料を現に持っている場合を除いて使えません。(※14)

宅地建物取引業法第32条も、広告で著しく事実に相違する表示や、実際のものより著しく優良・有利だと誤認させる表示を禁じており、違反すると6月以下の拘禁刑もしくは100万円以下の罰金、またはその両方が科されます。(※17)

「地域No.1の実績」と書きたいときは、何をもって一番といえるのかを示せる資料があるかが分かれ目です。

(※14)出典:公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会|特定用語の使用基準

(※17)出典:e-Gov 法令検索|宅地建物取引業法(昭和二十七年法律第百七十六号)

宅建士や監修者を出して、書き手の信頼性を示す(E-E-A-T)

不動産は住まいとお金に関わり、検索エンジンの評価でも慎重に扱われる領域(YMYL)として語られます。

Googleは、評価されるコンテンツの考え方として「エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T」を挙げ、「中でも、信頼性は最も重要なものです」と述べています。(※18)

そのうえで、著者の情報が求められるコンテンツでは、バイライン(書き手の名前を示す一行)を記載するなど、正確な著者情報を加えることを強くすすめています。(※18)

宅地建物取引士の総登録者数は令和6年度時点で1,211,760人にのぼります。(※2)

有資格者がいれば、監修者として立てられます。

記事の末尾に「監修:宅地建物取引士 ◯◯」と入れ、免許番号を載せた会社概要ページへリンクを張るだけでも、書き手の姿が見えます。

(※2)出典:国土交通省|令和6年度宅地建物取引業法の施行状況調査結果について

(※18)出典:Google 検索セントラル|有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成

不動産SEOだけじゃ足りない?AI検索(AI Overview)に自社情報が引用されるポイント

昨今の不動産集客においては、SEO対策だけではなく、AI検索の回答に自社が表示されることも重要です。(※)

たとえばユーザーがAIに「この地域でおすすめの不動産会社を5社教えて」と聞いたときに、AIが自社を「おすすめの1社」として回答すれば、ユーザーに自社を知ってもらえます。

そのため、AIが答えをまとめる材料になりやすい形で情報を置いておく必要があります。

(※)出典:(株)iimon「不動産会社のLLMO(AIO)対策とは?AI検索で集客するための6つの施策や費用相場を解説」

検索結果の一番上に、AIの回答が出るようになった

Googleで調べものをすると、検索結果の一番上にAIがまとめた回答が出ることが増えました。

回答には参照元のページが並ぶため、そこに自社が入るかが新しい分かれ目になりつつあります。

引用されやすいのは、質問に短く答えているページ

Googleは「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」と公表しています。(※19)

新しいファイルやマークアップを作る必要も、特別なschema.orgの構造化データを追加する必要もないとしています。(※19)

そのうえで工夫できるのは、質問に短く答える書き方です。

「◯◯市で家を売るのにかかる期間は」という見出しの直後に2〜3行で答えを置き、そのあとに理由と手順を続けると、回答として抜き出しやすい形になります。

(※19)出典:Google 検索セントラル|AI 機能とウェブサイト

会社情報・運営者情報を整えておく

会社概要に免許番号、所在地、電話番号、代表者名、加盟団体を載せ、書き手や監修者のページへつなげておきましょう。

この整備は、検索でもAIの回答でも働きます。

AI検索に自社HPを表示させるコツについて、詳しくはこちらの記事で解説しています。

不動産SEOの費用相場と、社内でかかる時間の目安

外注する場合の費用は、契約の形で変わる

支援会社に頼む場合の月額は、月1万円前後から月60万円を超えるものまで幅があります。(※20)

そのなかで数が多いのは、月10万円から40万円の範囲です。(※20)

金額の開きが大きいのは、含まれる作業の量が契約によって違うためです。

費用が発生する対象は次のとおりです。

  • サイトの状態を調べる診断
  • 狙う言葉の設計と、記事の計画づくり
  • 記事の執筆・写真の撮影・図の作成
  • サイトの中の修正(表示の速さ、スマホ対応、構造化データなど)
  • 順位と流入の計測、月次の報告
  • 会議への同席や社内への説明資料づくり

見積もりを取るときは、この内訳のどこまでが含まれるかをそろえてから比べると差がわかります。

月額と同じくらい見落としやすいのが、初期費用と最低契約期間の2つです。

初期費用を0円としている例もあれば、金額をページに載せていない例もあります。(※20)

最低契約期間は6か月としている例が多く、3か月の例や、期間の縛りを設けない例もあります。(※20)

月額だけで決めると、最初に払う金額と、途中でやめられない期間を見落とします。

料金体系ごとの早見表と費用の内訳は、【早見表】SEOコンサル相場と費用の内訳にまとめています。

なお、順位を保証する提案に注意が要る点は、先に触れたとおりです。

(※20)出典:株式会社ODiMA|【早見表】SEOコンサル相場と費用の内訳

自社でやる場合に必要になる作業の内訳

記事1本を公開するまでには、次の作業が入ります。

  • 狙う言葉を決めて構成を考える
  • 営業や現場に取材する
  • 本文を書く
  • 写真を撮る
  • 表示ルールに触れる表現がないか点検する
  • CMSに入れて公開する
  • 公開後に数字を見て直す

1人で抱えると両立しにくいため、書く人と点検する人を分ける、写真は営業が撮って送るといった分担を決めておくと続きます。

内製と外注、どう分けるか(比較表)

不動産SEOの外注は、内製と二者択一で選ぶものではなく、工程ごとに分けるものと考えると判断しやすくなります。

次の表は、進め方の違いを整理したものです。

見る点内製(自社でやる)外注(支援会社に頼む)
費用社内の人件費が中心契約に応じた支払いが発生する
かかる時間担当者の時間を継続して使う社内は確認と取材の時間が中心
成果までの期間手が空いた分だけ進むため、ばらつきが出やすい計画に沿って進みやすい
向いている会社記事を書ける人がいて、時間を確保できる会社担当が兼任で、進行が止まりがちな会社

現地の写真とお客さまの声は、自社の手元にある情報から作れるため、内製に向いています。

一方、狙う言葉の設計、サイトの中の修正、計測の仕組みづくりは、社内に経験がなければ外の手を借りる選択肢もあります。

不動産SEOの成果を上司に報告するには|よくある失敗も

順位だけを報告しない。反響の数まで並べて見せる

報告が順位だけだと、上がった月は良く、下がった月は悪い、という話で終わってしまいます。

Google Search Console(サーチコンソール)では、クリック数(Googleからサイトへのリンクがクリックされた回数)、表示回数(サイトへのリンクがGoogleで閲覧された回数)、掲載順位といった数字を見られます。(※21)

この3つに、サイトからの問い合わせ件数と来店件数を並べると、報告の形になります。

(※21)出典:Search Console ヘルプ|表示回数、掲載順位、クリック数とは

3か月目までは「準備が進んだこと」を報告材料にする

最初の3か月は数字が動きにくく、報告材料がないと担当者だけが苦しくなります。

Google Search Console(サーチコンソール)の登録が済んだ、狙う言葉を10個決めた、既存ページを10本直した。

こうした進み具合を、そのまま報告に載せておきましょう。

よくある失敗3つ(大きな言葉だけを狙う・書いて終わり・丸投げ)

不動産のオウンドメディアやコンテンツマーケティングでつまずく形は、だいたい3つです。

1つ目は「不動産 売却」のような大きな言葉だけを狙い、半年たっても動きが出ない形。

2つ目は記事を出したきり見直さない形で、公開後に数字を見て手を入れる工程が抜けています。

3つ目は外注先に任せきりにして、現地の写真も担当者の言葉も渡さない形です。

狙う言葉の層を下げる、月に一度は数字を見る、取材の時間を月1時間確保する、という手当てで避けられます。

不動産のSEO対策に関するよくある質問

成果が出るまでにどのくらいかかりますか

変更が検索結果に反映されるまでの時間に幅があることは、デメリットの章で触れたとおりです。

しぼり込んだ言葉のほうが動きは見えやすく、競合の多い言葉ではさらに時間がかかります。

記事は月に何本書けばよいですか

本数よりも、続けられるかどうかが分かれ目でしょう。

無理なく続けられる数に落とすほうが、積み上がりやすくなります。

WordPressでないとSEOはできませんか

WordPressは広く使われているCMSのひとつですが、それ以外の仕組みでもSEOは進められます。

ページのタイトルを自分で変えられるか、記事を追加できるか、スマホでの見え方が整っているか、を制作会社に確認しておくと判断できます。

ポータルサイトへの掲載はやめるべきですか

いきなり止めると、反響が途切れるおそれがあります。

自社サイトからの反響がポータルサイトの何割かを賄えるようになった段階で、掲載枠や物件数を減らす形が無理のない進め方です。

賃貸と売買、どちらを先に対策すべきですか

自社の利益がどちらから出ているかで決まります。

売買や売却を伸ばしたいなら「地域名+売却」「地域名+査定」から、賃貸中心なら駅名と条件の組み合わせ、Googleマップの店舗情報(MEO対策)から始めるとわかりやすいでしょう。

自社だけで判断するのが難しいと感じた場合は、ODiMAの問い合わせページから相談してみるという選択肢もあります。

まとめ|不動産SEOは、できるところから順番に

不動産SEOは、

  • Google Search Console(サーチコンソール)の登録と現状把握
  • 狙う言葉の書き出し
  • Google ビジネス プロフィールの整備
  • 既存ページの手直し
  • 地域と用途にしぼった記事づくり

という順番で進みます。

大手ポータルサイトと同じ言葉で張り合う必要はなく、地域と用途をしぼれば、規模の小さい会社にも入り込む余地があります。

まずは明日、Google Search Console(サーチコンソール)の登録状況を確認し、営業担当に「お客さまが最初に口にする言葉」を聞くところから始めてみましょう。

ODiMAでは、「何から手をつければいいかわからない」という状態からでも、長期のSEO・AI検索対策と短期のWeb広告を予算に合わせて配分しながら、一気通貫で伴走しています。

進め方に迷ったときは、ODiMAの問い合わせページからお気軽にご相談ください。

▶ 株式会社ODiMAに問い合わせる

【監修者:ODiMA編集部】

株式会社ODiMAのコンテンツ制作部門です。
Webマーケティングにおいて「何から手をつければいいかわからない」「改善策が見出せない」をそのまま受け止め、サポートする姿勢と熱意はどこにも負けません。
SEO対策にお悩みのWeb担当者や事業者向けに、SEO/AI検索/Web広告を中心とした、わかりやすい情報発信をおこなっています。

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