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海外SEOの5つの基礎対策と4つの注意点
2023.03.31
こんにちわ。
ODiMAの矢野です。
これまで主に日本国内のSEO対策をメインにコラムを書いてきましたが、今回は海外SEOについて取り上げていこうと思います。
海外SEOと一言に言っても実際にどんな対策が必要なのか、どんなコンテンツを作ればよいのか、注意点は何なのか。
そんなことに言及しながら、解説をしていきたいと思います。
少子高齢化も進み経済規模がどんどん縮小していく日本の内需ですが、そんな日本で今やインバウンドの勢いには目を見張るものがあります。
今の日本で、数少ない明るいニュースであることは間違いないでしょう。
国がビザの緩和や空港の整備など、インバウンド推進に力を入れていることもあり、訪日外国人数も毎年記録更新を続けています。
つまり、それに付随して海外SEOの重要性も日に日に高まっていると言えます。
ターゲットとする市場が日本のみではなく世界全体になるわけなので、どれだけ可能性を秘めているかは理解できるかと思います。
それではそんな海外SEOについて、掘り下げていきましょう。
海外SEOとは?
ではまず、海外SEOの定義について説明をします。
海外SEOとは、日本国内の検索だけではなく、海外の検索に対しても、検索エンジン上(GoogleやYahooなど)でより上位に表示されるための対策を言います。
しかし、国によって利用する検索エンジンのシェアが異なっていたりするので、対策の幅は日本国内のSEO対策よりも広くなります。
例えば、中国では百度(バイドゥ)という検索エンジンのシェアが高く、そもそもGoogleが使えなかったりします。
さらに百度(バイドゥ)では、metaタグ情報が直接検索結果に表示されるという特徴があるので、百度(バイドゥ)のSEO対策ではmetaタグの設置が必須となります。
また、韓国の検索エンジンではNAVERが最もシェアが高いですし、韓国人は何か検索する際にブログをよく閲覧する特徴があります。
そのため、韓国においてはブログを活用したSEO対策(コンテンツ作成)が必要になってくるのです。
台湾も同様に、ブログ検索が国民の検索習慣となっており、台湾の検索エンジンでは企業のコンテンツよりも個人ブログが上位に表示されやすくなっています。
このように、海外SEOは国によって対策を変える必要性が出てくるのです。
よってその難易度は、日本国内のSEO対策よりは高いと言えますね。
海外SEOに必要な5つの基礎対策
それでは、海外SEOを行うにあたって必要な、基礎的な対策を5つ紹介します。
まずはファーストステップとして、以下5つの対策を行いましょう。
海外の検索キーワード調査
国内のSEO対策でも一緒ですが、このキーワード調査およびその選定が最も重要です。
検索結果の上位表示を狙う国で、実際にどういったキーワードが使われているのかをまずは調査します。
当然ここでは、現地で使う言語に精通していなければ前に進めません。
各国のネイティブの友人や知り合いがいれば、その人たちに聞くのが一番手っ取り早いですが、なかなかハードルは高いかと思います。
そんな時は、各国のベンチマークサイトをまずは探してキーワードを洗い出すといいです。
おすすめは各国の大手ECサイト、もしくはAmazonやeBayなどのグローバル企業の各国言語サイトです。
それらのサイト上では、必ずカテゴリー別で商品などが分けられています。
そのカテゴリー上のキーワードを見ると、どんな単語がその国でよく使われているのかを理解できます。
そこからキーワードを洗い出し、各国ごとでシェアが高い検索エンジン上で検索を実際にしてみてキーワードを選定していくとよいでしょう。
海外の検索エンジン上の競合調査
キーワードが決まったら、次に各国の主要な検索エンジン上で上位表示される競合サイトやコンテンツを調査します。
どういったキーワードで、どういったウェブサイトやコンテンツが評価されているのか、しっかり調査しましょう。
先ほども説明したように、国によって求められるコンテンツ、評価されるコンテンツは異なります。
それを踏まえた上で、その国で評価されるコンテンツに合わせて、コンテンツを作り上げていきましょう。
また、英語圏をターゲットにする場合、同じ英語圏でもやはり国によって上位表示されるサイトやコンテンツは異なります。
国によっては、自分が選定したキーワードの検索では、巨大なグローバル企業が上位を占める場合もあります。
そういった場合はまず勝てないので、キーワードを変えるかターゲットの国を変えるかして対策していきましょう。
効果測定
日本国内でのSEO対策も同じですが、コンテンツを作成し公開したあとは、必ずこの効果測定を行いましょう。
ページを作成してから十分な効果が出るまでには一般的に2~3ヶ月かかると言われているので、その間は放置して問題ありません。
2~3ヶ月後に改めて検索順位を確認し、思ったよりも順位が低いなどの場合はリラリトや画像の追加などをしていきます。
その後2~3週間ほど経過したあとに、再度順位を確認しましょう。
それでもまだ上位表示されていない場合は、再度リライト等を加え効果測定のサイクルをひたすら回していきましょう。
多言語サイトはURLを分ける
こちらは海外SEOならではの対策ですが、多言語を使用しているページやサイトは、言語ごとにサイトのドメインURLを分ける必要があります。
ドメインURLを分けずに同じページ内で多言語表記を分けて行うと、検索エンジンからの評価が下がりやすくなります。
つまり、検索順位も低くなります。
読み手の目線で考えても、同じページ内で多言語表記されていると、そのページって読みづらいですよね。
ですので海外SEO対策の基本として、多言語を使用しているページやサイトは、言語ごとにサイトのドメインURLを分けなければなりません。
サーバーはできれば各国ごとに置く
こちらも海外SEOならではの対策ですが、上位表示を狙うターゲット国にサーバーを持った方が、検索順位が上がりやすいと言われています。
実際にサーバーの置き方を日本ではなくターゲット国に変えてみたところ、検索順位が1週間で上がったという検証結果があったり、日本にサーバーを置いた状態で海外でページを開くと、その表示スピードが遅れるという事例があるようです。
以上の実例からも、紹介した5つの基礎対策の中では最も費用がかかってしまう対策にはなりますが、本気で海外SEOで上位表示を狙うなら、サーバーはできるだけ各国ごとに置くのがよさそうです。
海外SEO対策4つの注意点
こちらでは海外SEO対策を行うにあたっての4つの注意点を述べます。
日本でウケるコンテンツが必ずしも海外でウケるとは限らない
これは、ウェブ上のコンテンツに関わらず言えることなのですが、日本でウケるものや、日本人が思う海外でウケるものが、全く通用しないということはよくあります。
日本に来たら絶対にみんな日本食を食べたいだろうなと思っても、宗教上の理由や嗜好から、全然日本食に興味がなかったなんてこともよくあります。
固定概念に縛られることなく、どんなものがウケるのか、できればネイティブにしっかりヒアリングもしてコンテンツ作成に挑みましょう。
機械翻訳しない
機械で翻訳は当然NGです。精度が上がってきているとはいえ、まだまだ完璧ではありません。
ある程度は機械翻訳してから修正を加えてチェックなどはいいですが、機械翻訳したものをそのままコンテンツとして出すのはやめましょう。
外部リンクを考えすぎない
海外SEOでは、外部リンクよりもコンテンツ内容重視の傾向が強いことが多いです。
また、外部リンクの購入でペナルティを受けるのは、日本も海外も同じです。
もちろんある程度は評価はされますが、それよりもコンテンツの内容を磨くことに注力することの方が、長期的に見ても近道と言えるでしょう。
3G回線でのスピードチェックを行う
海外では、国によってはネット環境が整っていない場所もまだまだ多いのが現状です。
そのため、3G回線ではコンテンツページが重たくなり、サクサク表示されないようなことがあると評価が下がりやすくなります。
そんなときに備えて、3G回線でもある程度のスピードで表示されるのかどうか、事前にしっかり検証も行うとよいかと思います。
3G回線時のネットスピードのチェックができるサービスもあるので、どんどん活用していきましょう。
まとめ
以上、海外SEOに必要な基礎対策と、その注意点について解説しました。
なんとなく理解はできましたか?
言語が異なることはもちろん、国によってそもそも求められるコンテンツが違えば、利用する検索エンジンも違います。
紹介した5つの基礎対策と4つの注意点も参考にしていただき、取り扱うサービスや商品、ウェブサイトなどを世界中にアピールしていきましょう。
日本だけを見るのか、世界も見るのか。
グローバル化が避けられないこのご時世で、常に視野は広く持っておきたいところですね。
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