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【超重要】SEOで評価される検索キーワードの選び方
2023.02.19
こんにちは。
ODiMAの矢野です。
さて、今回のSEOコラムでは検索キーワードの選定について言及していきたいと思います。
人は皆、知的欲求という欲求を常に持っています。
何か行動をする時には事前に情報収集しますが、何か目的がなくても人は色々なことを知りたい・理解したい。と感じているものなのです。
現代社会で、その知的欲求を満たしてくれる最たるツールがGoogleでしょう。
Googleに知りたいことに関するキーワードを打ち込めば、ほぼ100%の確率で知りたい情報を掲載しているウェブページが見つかるはずです。
Googleがなかった時代のことを考えると、今の世の中はGoogleの誕生によってかなり情報収集しやすい環境になったといえるでしょう。
少し話がそれてしまいましたが、何か情報収集するときに不可欠なのが、検索キーワードです。
この検索キーワードがGoogleに入力されることで、Googleはこの検索キーワードを手がかりに検索ユーザーの知りたい情報が載っているウェブページの候補をリスト形式にして提案してくれます。
それがGoogleの検索結果というわけです。
Googleから評価される、高品質なコンテンツを作るための方法論を書いた、下の記事でも言及しましたが、Googleに評価されるには検索ユーザーの知りたいことを予測するための検索キーワードに対して深い考察が必要になります。
それでは検索キーワードにフォーカスして書いていきたいと思います。
コンテンツSEOに関するまとまった知識を知りたい方は下記記事をご参照ください。
検索キーワードとは
検索キーワード、検索キーワードいっているけど、なにその言葉? という方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明します。
下の写真はGoogleのTOPページですね。
Googleの整ったロゴの下に枠があるだけというシンプルなデザイン。Yahoo!とは真逆のユーザーインターフェイスですね。かっこいい。
この枠の中に検索ユーザーは、自分が知りたいことを文字(テキスト)で入力します。
この時に入力された言葉のことを"検索キーワード"と呼びます。
検索クエリと表現されることもあります。(Googleサーチコンソール上ではクエリと表記されます)
検索キーワードの分類について
検索キーワードの言葉の意味をご理解頂けたところで、次にキーワードに対する月間検索ボリュームという考え方をお伝えしていきます。
月間検索ボリュームとは
そのキーワードを月間何人の人が検索するかという指標で分類することができます。
例えば、
SEOというキーワードは月間で22,200人が調べるキーワード。
コンテンツSEOというキーワードは月間で480人が調べるキーワード。
など。
月間検索ボリュームはGoogleが提供しているアドワーズという広告配信をするための管理画面内にあるキーワードプランナーというツールを使うことで調べることができます。
実際にキーワードプランナーで検索ボリュームを調べた時の表示画面が上のキャプチャー画像です。
ここからはこの月間検索ボリュームを元に検索キーワードを分類していきますが、この分け方が必ずしも正しいというものはありません。
SEOコンサルタントによって考え方は異なりますので、あくまで矢野の考え方になりますのでご了承ください。
ビッグキーワード
ビッグキーワードとは読んで字の如く、検索される回数が多いキーワードです。(月間検索ボリュームが多いキーワード)
具体的な数字で表現するならば、月間検索ボリュームが10,000を超えるものをビッグキーワードと定義しています。
検索ボリュームが大きいものですと、月間数十万人が調べるビッグキーワードもゴロゴロあります。
基本的には、単一キーワードと呼ばれる、一つの言葉がキーワードになることがほとんどです。
例えば、スノーボードでいうところの
"スノーボード"
というキーワードや、
"スキー場"
などです。
これらのキーワードは月間の検索ボリュームが数万あります。
ビッグキーワードの特徴
言わずもがな、ビッグキーワードで上位表示することができれば、ホームページに対するアクセスは飛躍的に伸びます。
そのキーワードで検索している人がたくさんいるのだから、そりゃアクセスも増えますわ。ということです。
多くのアクセスが集まるため、認知度を上げたい有名なブランドや大企業が資金力にものをいわせて、上位を狙いにきます。
ということは、ビッグキーワードを狙っている競合サイトも多いため上位表示させるまでに相当な労力と時間がかかってしまうということです。
矢野のコンサルティングの経験上、ビッグキーワードで上位表示することは可能ですが、かなり消耗するという印象です。
根気よくコンテンツを配信する必要も出てきますし、一度上位表示できたとしても常に下からキーワードを狙いにくる競合サイトに目を光らせていないとなりません。
さらに、ビッグキーワードの落とし穴として認識しておかなければならないことが、ビッグキーワードで探している人は購買やお問い合わせなどのコンバージョンからは遠いという事実です。
アクセスは増えているのに、なかなか顧客になってくれる人が増えない。。。。
という状況に陥ります。
中小規模のホームページやウェブサイトを運用しはじめて、コンテンツSEOに取り組みましょう!となったときに、上記のような理由からビッグキーワードを狙いにいくのはオススメではありません。
ミドルキーワード
次はミドルキーワード。
検索ボリュームでの定義は、月間検索ボリュームが1,000〜10,000の範囲にあるキーワードのことです。
2語掛け合わせや3語掛け合わせのキーワードが該当します。
"スノーボード 板" や "スノーボード ブーツ"
などのように、言葉が2個使われているキーワードのことを指します。
レベル的なところでは中級レベルのキーワードで、ある程度の検索ボリュームもあるため、ミドルキーワードで上位表示させることができればホームページのアクセスも増えていきます。
また、ビッグキーワードに比べて見込み顧客を獲得できる可能性が高くなるため、コンバージョンの増加も狙うことが可能です。
抽象的な表現にはなってしまいますが、まずはコンテンツSEOをやり始めたら狙いにいくべき、ちょうどいいキーワードといえるでしょう。
ミドルキーワードの特徴
ビッグキーワードに比べて競合となるサイトやページが一気に減るため、上位表示させやすいというのが主な特徴です。
上にも書いていますが、コンサルティングでも新規ドメインを取得してホームページの運用をはじめるというケースでない限り、ミドルキーワードを狙ってまずはコンテンツを作成していきましょうとお伝えしています。
スモールキーワード
スモールキーワードとは読んで字のごとく、月間の検索ボリュームが少ないキーワードのことです。
検索ボリュームでの定義は、月間検索ボリュームが1,000以下のもの。
複数の言葉を掛け合わせたキーワードになることが多く、3語掛け合わせや4語掛け合わせの場合が多いです。
これまでの流れにのって、スノーボードで例を挙げるとすれば
"スノーボード 板 長さ"
や
"スノーボード 板 購入"
などのキーワードです。
上記のキーワードであれば、月間の検索ボリューム数は100人前後であり、ホームページに対してのアクセス数を増やすという観点でみればインパクトが小さいことは間違いありませんが、スモールキーワードを狙うことにもメリットと目的がありますので、このあとのスモールキーワードの特徴でお伝えしたいと思います。
スモールキーワードの特徴
スモールキーワードは月間の検索ボリュームが少ないキーワードであるということはご理解頂けたかと思いますが、スモールキーワードを狙うことのメリットはどのような部分なのでしょうか。
それは、検索キーワードでたくさんの言葉が使われているため、検索ユーザーの情報ニーズややりたいことなどがより明確に検索キーワードから読み取ることができるので、自社のサービスや商品を提案しやすいというメリットがあります。
また、検索キーワードの入力単語数(打ち込む言葉)が多くなればなるほど、サービスを購買してくれる確率が高いと統計データとして既に出ています。
もっとシンプルに表現するなら、スモールキーワードを狙ってコンテンツを作成しているとコンバージョン(顧客になってくれる)しやすいお客様を獲得できるということです。
第2の特徴として、説明するまでもないかと思いますが、スモールキーワード1つ1つの検索ボリュームは少ないので、いきなりガツっとアクセスが伸びることはありませんが、確実にアクセスを積み上げていくことができます。
塵も積もれば山となるというやつですね。
とある矢野のコンサルティングさせて頂いているお客様のデータを少し拝借して。
このデータですと、2018年の5月あたりから、すごく見辛いですが、アクセスが発生しているのがわかると思います。
この5月から4ヶ月ほどはスモールキーワードを狙ってコンテンツを作り、着実にアクセスのベースを作りあげていることが分かります。
ビッグキーワードを狙うためのベースになってくれるというわけですね。
検索ボリュームに関する検索キーワードの選び方まとめ
ここまで検索ボリュームという切り口で検索キーワードを分類してきましたが、まとめます。
・今までホームページを運用していたドメイン(最低でも3年以上は運用している中古ドメイン)でコンテンツSEOに取り組む場合はミドルキーワードから狙いはじめましょう。
・新規ドメイン、又はホームページは持っているけれどあまり運用していないというドメインで始める場合は、スモールキーワードから狙い始めることをおすすめします。
余程ドメインに力がある。 or ホームページの規模が大きくページ数も数千〜数万ページほどある。
という場合でない限り、はじめからビッグキーワードを狙いにいくことはやめましょう。心が折れます。
検索キーワードの種類
ここまでは月間検索ボリュームという観点で、検索キーワードを分類してきましたが、今度はその検索キーワードが持つ特徴にフォーカスして分類していきます。
インフォメーショナルキーワード
GoogleやYahoo!で検索される全てのキーワードのうち約80%を占めているのが、このインフォメーショナルクエリだと言われています。
何か調べものをするときに入力するキーワードのことを指します。
例えば、"とは検索"と呼ばれる、言葉の意味を調べるキーワードだったり、"○○○ 方法"などの問題を解決するための方法論が知りたいときに打ち込む検索キーワードだったりします。
検索キーワード全体の80%を占めているため、まずコンテンツSEOに取り組む際には、このインフォメーショナルキーワードで上位表示を狙い、見込みになりうるお客様とのはじめての接触点を作るために情報発信をしていきます。
とはいうものの、自分の知りたいことを知れたら満足する検索ユーザーのため、今すぐ客と揶揄される来店や購入などのコンバージョンに近いユーザーを獲得できるわけではないことを認識しておく必要があります。
トランザクショナルキーワード
GoogleやYahoo!で検索される全てのキーワードのうち約15%を占めているのがトランザクショナルキーワードと言われています。
トランザクショナルキーワードとは、"バイク 購入"や"ファンデーション 激安"などの購入に近いキーワードのことです。
売上に繋がりやすいキーワードであるため、このトランザクショナルキーワードはリスティング広告を活用してキーワード獲得を目指す企業が多いでしょう。
広告費がかかっても、売上に繋がりやすいため採算を合わせることができるということです。
もちろん、自然検索でも上位表示を狙う企業が多いため、コンテンツSEOに取り組んでいても、競合が多いためそう簡単に上位表示させることは難易度が格段に上がります。
ブックマークキーワード(ナビゲーションキーワード)
GoogleやYahoo!で検索される全てのキーワードのうち約5%と言われているブックマークキーワード。
これらのキーワードは特定のサイトに訪問したいときに打ち込まれるキーワードです。
わかりやすいキーワードであれば、"Facebook"や"YOUTUBE"などが挙げられるでしょう。
大手ブランドが、CMなどを活用した大規模なマスマーケティングを展開した際に、このブックマークキーワードでの流入が増えるかどうかを計測したりしますが、一般的な中小企業が運営するサイトでは特にこのブックマークキーワードは意識しないでも問題はないでしょう。
まとめ
検索キーワードについて、多くを語ってきましたがいかがでしたでしょうか。
SEOまたはコンテンツSEOに取り組む際には必ず検索キーワードを設定し、取り組まなければ効果的にPDCAを回すことができないため、SEOに取り組んではいるけれど何だか良くなっているのか分からないね。
ということになりかねません。
何も目的地がない状態で海を航海するのは恐ろしいですよね。
検索キーワードを決めないでSEOに取り組む行為もまさにこれに似た行為です。
まずは自社の見込みとなりうるユーザーが検索していそうな検索キーワードという名の目的地を考えることからスタートしましょう。